随分と更新が止まってしまいました。
今日は片頭痛重積という状態のお話です。
片頭痛発作は4時間~72時間だというお話を以前させて頂きました。
この原則はそうそう破られることはないのですが、例外があります。
それが片頭痛重積と言う状態です。
これは72時間を超えても片頭痛発作が止まらない状態です。
そんなに頻繁に起こることではなく、たいていの場合は違う頭痛が隠れているので、
このような状態になったときは本当に片頭痛なのか、確認が重要です。
特に二次性頭痛(怖い頭痛)が隠れていないかのチェックはかなり重要です。
他の頭痛の可能性が否定出来たら、片頭痛発作が最大限にこじれている状態ですので、
発作をとにかく沈めてあげることが重要です。
治療方針は以下の通りです。
- 補液で嘔吐による脱水の改善、低血圧対策
- 制吐剤(プリンペラン®)の静脈注射、筋肉注射
- イミグラン®皮下注
- ドロペリドール静脈注射、筋肉注射
- ステロイド(デキサメサゾン)点滴
収まりが悪いようなら入院しての点滴治療も選択肢になると思います。
発作が落ち着いたら、こじれた原因を思い返して頂くのも重要です。
ということで、今日は片頭痛重積のお話でした。
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