片頭痛と肩こり

今日は片頭痛と肩こりの関係についてです。
重要なのは肩こりを伴う頭痛=緊張型頭痛ではないということです。
これ、医者側も結構誤診しやすい部分です。


肩こりは日常に溢れる症状で、肩や首の張りや痛みとして自覚されます。


まず、片頭痛患者さんの頭痛の誘因(引き金)として肩こりは非常に多く、
これまでの報告では72%と報告されています。


片頭痛に伴う症状としても肩こりは発生します。
起こるタイミングはかなり幅広く、予兆期、頭痛期、回復期のいずれにも起こります。
ある研究では

  • 予兆期 50%
  • 頭痛期 90%
  • 回復期 40%

の方で肩こりがみられています。
かなり多く、むしろ過半数の片頭痛患者さんが肩こりを症状として持つことがわかります。


首の痛みとして出現する方も多く、Lampl Cらが報告した結果では
約70%の人が首の痛みを自覚していました。


首の痛みについても出現するタイミングは様々で

  • 48時間前~2時間前 7.4%
  • 2時間前~頭痛が起こるまで 24.2%
  • 頭痛と同時 37.8%

と報告されています。


区別をしっかりするには他にどんな症状を伴っているのかも重要です。
あるいはトリプタンを内服して肩こりも一緒に消えているならば、
片頭痛の可能性は高いです。
肩こりもあるからとお風呂に入って頭痛が酷くなる場合も片頭痛の可能性が高いです。
(いずれも当てはまらないから緊張型頭痛というわけではありません)


肩こりを伴う頭痛は緊張型頭痛だと自己判断せずに
しっかりと問診を受けて正しい診断を受けましょう。


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